整体自体、流派が数多い訳ですので「整体セミナー」も大変に多く開かれています。
どのセミナーに参加するかは、自身の目指す方向を見極めて、という事になりますが、会員で無くても、誰もが参加できるセミナーも結構ある様です。
流派の垣根を超えて、幅広い視野を養い自己の成長を図るも良し、ひたすらエキスパートの技術力を吸収するも良し、必要に応じ好きに選択できる豊富な内容のセミナーが沢山あります。
整体セミナーとは?
セミナーとは、つまりは講習会であり学問や技術等を研究、練習する会ですので「整体セミナー」とは整体の手技やその方法、理論等を研究し且つ教授を受ける為の講習です。
ですから「整体セミナー」の主な目的、内容は、既に開業している、または整体院等で就業している方であれば、患者に施術の実感を持って納得してもらえる様にその技術の進化を目指す為のものであり、将来整体の業界に進もうと考えている方であれば、その状況、実態等を知り何処を目指すかを探る為の第一歩と言えるものでしょう。
元々整体は、各流派によって理解、解釈、技法が違い定まった基礎や基本が無いものなのだと言いますので、技述を進化させ様と思えば「整体セミナー」に出向いて勉強する事が必須の様です。
同様にこれから整体を目指す方も色々な考え方や技術を見て、自分に適しているかを計る指針とすべきものなのでしょう。
整体セミナーでは何を学べる?
何を学ぶかと言うと、大まかに分ければ「開業について」「経営について」「実技(体験)」といったものが多いと思います。
つまり業界で成功する為のノウハウやポイントがギッシリ詰まった勉強会です。
ですが、前述しました様にそれぞれの流派がありますので内容は多種多様で、回数も1回から10回を超えるものまであり、主催者や内容、回数により費用もバラつきがあります。
ですから実技一つ取っても「3回触って治してしまう」秘技であったり、「擦って治す」神技であったり、学校主催のものでは「体表解剖を学び、判断力を高める」という様な内容で、最後にテストがついているセミナーもあります。
また、流派の数だけ基本もある為、転職の度に新しい技術の取得に迫られない様「より多くの整体院で共通している技術を学ぶ」という、初心者向けの堅実と言えるセミナーもあります。
整体セミナーで学んだ内容を活かすには
既に就業している方で整体院の代表としセミナーに参加したのであれば、勉強会等を開き技術を共有する事で全体の技術力を上げる必要性があるでしょう。
整体師全体の能力が上がれば、当然、セミナーで学んだ事を経営面で活かせますし、他院との差別化を図る事も可能です。
また開業している方も、得られた技術を以て既存の保健施術とは一線を画す、自費施術メニューのレパートリーとするのも手段の一つだと思います。
セミナーの種類は豊富ですので「実技」だけとは限りませんが、その他のセミナーを受けた場合にも折角セミナーで学んだものは活かす様に、それぞれの工夫が肝要かと考えます。
例えば「チョッと関心があった」という程度でセミナーを受けた場合でも、折角なら一歩前進して、今度は数多く開催されている整体学校などの無料オープンキャンパスを覗いて見れば、意思決定を形どれるかもしれません。
まとめ
整体師になるには、手っ取り早く学校へ行くか、働きつつ整体セミナーをコツコツと受け続けるか等、色々な道がある様ですが、整体師には国家資格がない為「積んだ修業」と「技術」次第、だと聞きます。
どちらの方法で整体師になるとしても、当然、一長一短はあるでしょう。
しかし、既に開業している方も、整体院で就業している方も、セミナーへの参加が多いという事ですので、どの様な方法で整体師になるかよりは、なってからも常に勉強という姿勢こそが大事なのかもしれませんね。
整体師として開業するための講座の選び方
整体師として仕事・独立・開業を目指していくためには講座で技術と知識を取得する方法が一般的です。
ただ、学ぶところはたくさんありますので、どの講座を選んでいいのか迷ってしまうと思います。
そこで学べる講座を見つけるために、「こんな風に探してみると良いですよ」というおすすめの講座の見つけ方をご紹介します。
「先」を見据えた見つけ方ですので、きっとあなたのためになるでしょう。
講座を探す前にすべきこととは
これは講座を探す前、というより同時になりますが、たくさんの講座を見てみるといいでしょう。
資料請求をするのも良し、見学できるところなら見学も積極的にすることをお勧めします。
様々な講座を見ていくことで「目が肥えて」いきます。また、講座を確認していく中で自分が整体師として目指すべき方向性なども明確になっていき、自分に合ったところというものがある程度わかってきます。
さらに、いろいろ見ていくうちにわからないこと、疑問に思うことが出てくるでしょう。
不明点があればどんどん質問してください。あらゆる点で納得したうえで選ぶべきです。
せっかくの転職のために整体の勉強をするのです、後悔しないように進めていきましょう。
人に相談されたらおすすめの講座を紹介するぐらいに詳しくなってから自分が受講すべき講座を見つけてください。
価格だけで決めるべきではない
整体の講座を選ぶ基準、多くの方が「価格」を重要視するのは至極全うなことですが、安いという理由だけで講座は選ばない方がいいです。
もちろん価格は大事な要素であることは確かなのですが、技術や知識を身に付けたあとどうするかを考えれば、たとえ高めの相場であったとしても「その後」のフォローがしっかりしているところを選んだ方が後悔はないです。
講座の中には技術や知識の取得はあたり前ですが、整体師として採用される場合、独立開業する場合など、社会に出るときや出た後のフォローも組み込まれているものがあります。
例えば、どこかの整体院に入るときの就職サポートや独立開業する場合であれば集客ノウハウやリピーターの増やし方、経営ノウハウなどをしっかりと教えてくれるところを選ぶべきです。
さらに、カリキュラムではありませんが、業界のネットワークを築きやすい講座かどうかも重要です。技術や知識の取得も大事ですが、卒業後のことはさらに重要です。
そう考えると多少費用が掛かっても、卒業後フォローがないところより、フォローがしっかりしている講座を優先して選択しなければいけないということがわかります。
「ここが最安値だから決めてしまおう」とならずに、内容をしっかり吟味して決めてください。
ただ、安いに越したことはないので、お試しにどんな講座か受けてみたいと思う場合は、安い講座をいくつか受けてみるのも一つの手だと思います。
通信講座においての注意点
整体師になるための方法は学校に通うという方法だけではありません。
決まった時間に決まった場所での学習が困難な方のために通信講座も用意されています。
通信でしたら社会人でも整体師を目指せるし、通えるところに整体師の勉強をする場所がない方でも勉強はできます。
このように通信講座にはメリットもありますが、デメリットも存在します。
それは、整体師の場合、実技の講習も通信であること。
実技に関して言えば間近で見て教わった方が良いに決まっていますので、実技講習のクオリティには注意した方がいいです。
通信学習の中にはセミナーのチケットが付属しているものもありますので、通信教育のネガをできるだけ払しょくできている講座をリサーチして、口コミ評判なども参考にして見つけてください。
まとめ
いかがでしょうか。自分に合った講座を選ぶには、業界のことをよく勉強してあらゆるスタンダードを知ることが大切です。
そうすれば、自分にとって最適なところが見つかります。
もうひとつ、整体師は特別に資格というものが必要なく、卒業すれば即独立開業も可能です。
ですから、学校在籍時にある程度の経営ノウハウも学んでおく必要があります。
「自分に合った」と「卒業後」、この2つをキーワードに、後々「選んでよかったな」と思える講座を見つけてほしいと思います。