保険の対象になるのは整体?マッサージ?

整体やマッサージの施術を受けてみたい気持ちはあるのだけれど、今一歩をためらっているという方がおられると思います。それは、どうしてなのでしょうか。良く聞く理由としては、施術料がわからないからとか、健康保険が使えるのかどうかがわからないから迷っているということです。施術を受けるとなると、一度だけではなく、続けて通いたいという気持ちがあるから、料金が気になるのでしょう。その、気になる点を、解消します。

一番気になるのは費用

整体やマッサージを試してみたいという気持ちはあっても、施術の内容がどのようなものかや効果があるのか、料金はどれくらいなど、わからないことが多いため、ためらっています。皆さんが真っ先に口をそろえて聞いてこられることは、整体やマッサージの施術を受けると料金はいくらぐらいかかるのということや、健康保険は利用できるのといった、施術の費用のことです。

症状が解消されるまでにとか、良い状態を維持するために、しばらくは定期的に施術に通いたいと思うと、やはり一番ネックになってくる事は、費用のことになります。特に、整体やマッサージは、一度の施術で劇的に症状が改善するということではなく、何度か施術を受けて、徐々に症状が軽くなっていくという経過をたどります。

このように、何度も施術を受けたいと思っている方の場合には、健康保険が使えるかどうかが最大の関心になってきます。あまり高額だと、毎週通いたくても通えないという経済的な理由が起きてくるからです。

健康保険の適応を認められているのは、国家資格である、あん摩マッサージ指圧師、はり師・きゅう師、柔道整復師が行う施術の一部が適応対象となります。施術の一部となっているのは、治療目的の場合は保険適応の対象となりますが、疲労回復やストレスなどからくる慢性的な不調の解消などを目的とした施術の場合には適応の対象になりません。

健康保険が使えるのは

それでは、健康保険の対象となる症状と施術について、どのようなものが適応になるのか説明します。

あん摩マッサージ指圧は、健康保険の適応を受けることができます。しかし、適応の対象となるには、あらかじめ医師による診断書または医師が発行した同意書が必要となります。つまり、医療行為としてのマッサージを行った時にだけ適応される仕組みになっています。

適応される対象となるのは、医療マッサージを必要とする筋麻痺と関節拘縮の症状について施術を受けたときのみです。具体的症状は、骨折や手術後の障害や、脳梗塞などの脳血管障害による後遺症などで、関節が硬くて動かないとか動きが悪い場合、筋肉が麻痺して自由に動けない場合に適応されます。

整形外科などの病院に併設されているリハビリ施設で受けるマッサージの場合には、医師が治療として施術を認めているわけですから、もちろん適応対象の施術となります。

その他にも、高齢者が自分で通うことができないからという理由で、最近、利用する方が増えているのが、訪問マッサージです。サービスを提供している事業者が、施術を希望する高齢者の自宅へ施術者を派遣するというものです。事前に事業者と提携している医師の診断を受け、同意書を受領してから施術を受けるため、適応の対象となります。高齢者にとっては、わざわざ出向かなくても良いということもあって、多くの方が利用されています。

鍼灸院でマッサージを行っているところも結構あります。マッサージと同様に、はり・きゅうも適応を受けるためには、あらかじめ医師が発行した同意書か診断書が必要となる点では同じ扱いです。また、病院、診療所など保険医療機関で同じ疾患の治療を受けている間は、はり・きゅうの施術を受けても適応の対象にはなりません。

使えないのはどんなとき?

まず、整体は民間団体の認定資格のため、健康保険の対象とはなりません。日本では整体に関して明確な規定がなく、整体を行うにしても国家資格を必要としていません。整体は、手技によって骨格や関節のズレ・歪みを矯正し、体の痛みや不快症状を改善する、民間療法・代替医療として位置付けられています。整体は残念ながら、あくまでも民間療法にすぎず、医療行為ではないため健康保険の適応を受けることができません。

国家資格を持った施術者が施術を行っても、治療の一環とは言えない、疲労回復などを目的としている場合には、マッサージであっても適応の対象とはなりません。また、慢性の腰痛やギックリ腰は、はり・きゅうの施術では適応の対象となりますが、マッサージと整骨の場合には適応対象外になっています。

このように、施術者が持っている資格によって、健康保険が適応される場合と、そうでない場合があります。特に、整骨や鍼灸など他の施術もあわせて受けることができる整骨院などで施術を受ける場合には、対象になるのかどうかがわかりません。自分の症例が、健康保険の適応になるかどうかを確認したいというときには、事前に問い合わせてみることが一番です。

保険が使えるのは有利?

健康保険が適用されるからといって、有利だとは一概には言えません。

マッサージに限らず、はり・きゅう、整骨でも、適用される症例は、一部に限定されています。施術を受けたすべての方が適応を受けられるわけではないため、必ずしも有利だとは言えない理由なのです。

まず、適応の対象にするためには、事前に医師から診断書や同意書をもらうなど、手続きが必要です。あん摩マッサージ指圧とはり・きゅうについては、ほぼ同じですが、整骨は、骨折と脱臼は医師の同意書が必要と異なっています。この、ワンクッションが入ることが、かなり精神的には負担になります。

また、施術を受けに来た方の中には、詳しいことを知らないために、健康保険が使えると思って来たのに、適応されなかったとして、トラブルにもなりかねません。さらに、保険診療の場合には、料金を掲示することができませんから、不安に思われてしまうことも有利とは言えないことです。

逆に、整体の場合は、適応の対象ではないため、料金が自由に設定できます。また、時間制や施術部位ごとの料金設定や、施術部位を組み合わせたセットプランでの料金を設定することも可能です。適応の対象とならないから、自由度が高いということです。

この料金設定の自由度の高さがあるがために、健康保険の適用が出来ないからと言って、有利ではないということにはならないと思います。

まとめ

整体やマッサージの施術を受けてみたい気持ちはあるのだけれど、健康保険が使えるのかどうかがわからないから迷っているという方は、確かにおられます。やはり、その裏には、施術を受けるとなると、なるべく続けて、定期的に通いたいという気持ちがあるからです。

一度だけの施術で済むような場合であれば、それほど料金のことは気にならないでしょう。しかし、週に1度などのペースで通いたいとなると、話は変わってきます。やはり健康保険が適応される施術を受けたいと思うのは、どうしても仕方がないことだと思います。

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